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Kumano Kodo Pilgrimage routes

熊野三山への信仰は、霊が宿る熊野の山へと向かう苦行によって、一切の罪業が消滅すると信じられ、当初は皇族を主に、その後、武士や庶民にも広がっていきました。
今では「紀伊山地霊場と参詣道」として、世界遺産に登録されています。

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熊野詣と水垢離、潮垢離

mizugorisiogori.jpgかつて神仏にお参りする際、しばしば全身に水を浴び、身を清めることをした。これを「垢離(こり)を取る(掻く)」といった。

熊野に参詣する人々が、道中の随所で水垢離、潮垢離を取ったことが、書き残された日記でわかる。それは熊野詣に欠かせないものとなっていた。

上皇や貴族たちは、出発前の数日間、特設された精進屋にこもるならわしだったが、その間にも何度かの水垢離を取っている。

熊野に向かう際、田辺は最後の潮垢離を取る場所だったので、特に念入りに行われたと思われる。ただし、日記類の記述が簡略なため、用具や作法の詳しいことはわからない。

熊野詣が一層盛んになり、蟻の熊野詣といわれるようになった室町時代、将軍足利義満の側室が参詣に来て田辺に1泊した。その際、浜辺に潮垢離揚が設けられたが、宿舎から囲いのようなものでつながれていたようだ。

(岸彰則:田辺市文化財審議会委員)

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