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田辺祭 本祭(7月25日)

田辺祭 本祭(7月25日)

暁の祭典(4:30頃~)

まだ夜が明けない午前4時30分より、鬪雞神社にて暁の祭典が行われます。境内は昨夜の喧騒とはうってかわり、砂利を踏む音さえ響きわたるような静寂の中、粛々と行われます。「浦安の舞」の奉納も行われ、田辺祭の見どころの一つです。


七度半の使い・潮垢離勤め(12:30頃~)

25日、お笠は午前中各町を曳き廻り、昼前に会津川河口付近の旧会津橋に揃います。
橋の西詰(江川側)に住矢と江川のお笠2基、その他のお笠は東詰(市内側)に揃います。

午後0時30分頃、東詰から西詰の住矢に迎えの使者を出す儀礼があります。これを「七度半の使い」と呼び、東詰から2名ずつの使者が7度迎えに行き、最後に住矢が出発して橋の中程で8度目の使者と出会い、挨拶を交わして橋の東側に渡る儀式です。

橋の東詰には鬪雞神社の神官がおり、七度半の使いの儀式に引き続いて潮垢離の儀式が始まります。
住矢から順に潮垢離の儀式を行い、潮垢離が終わるとお笠は各町の曳き廻りに出発します。


宮入り(19:30頃~)

住矢の走り・笠やぶち

25日夜(午後6時頃)祭りはクライマックスの宮入りを迎えます。
それまで静かに行われてきた田辺祭りも、賑やかに最高潮を迎えます。 それまで街中を曳き回っていたお笠が夕刻に鳥居前参道に揃い、夜の宮入りを待ちます。

宮入りは、まず住矢から始まります。本殿前でお勤めを行い、鳥居横の土手まで走り、住矢を解体する「笠やぶち」を行います。(午後7時30分頃)

宮入り

住矢の笠やぶちが終わってから、いよいよお笠の宮入りです。鳥居前参道に揃ったお笠が鳥居をくぐり、つぎつぎと境内に入ってきます。それまで静かだった境内には提灯を灯したお笠が勢ぞろいし、一気に絢爛な雰囲気に。

お笠は一基ずつ本殿前でお勤めを行います。お勤めの後、本殿前で回されるお笠もあり、厳かに進められる祭りの中で迫力のある瞬間です。


流鏑馬(21:20頃)

すべてのお笠のお勤めが終わった後、流鏑馬行事が始まります。田辺祭の最後を飾る行事です。
本殿前に参列した神職・社総代・宿等が鳥居前に移動し、流鏑馬が始まります。乗子3人が3頭の馬に乗り、各1騎ずつ3回、合計9本の射的を行います。夜遅くの行事ですが、多くの見物人が回りをとりまきます。(午後9時30分頃)

曳き別れへ(21:45頃~)

流鏑馬が終わって、祭は幕を閉じます。一番ホラが吹かれ、お笠は曳き別れの準備をします。
二番ホラを合図に、お笠は境内からつぎつぎと出てきます。先囃子の子供はお笠の上屋に乗り、賑やかな囃子や掛け声と共に各町に帰って行きます。各町の参詣人もお笠を取り巻き、祭を惜しむように曳き帰っていきます。 


祭の終わり ~別れの掛け合い~

鬪雞神社を出発したお笠は、お囃子と共に各町に帰っていきます。
会津橋を渡って帰る江川のお笠を、片町のお笠が見送りにきて、橋の上でお笠を向かい合わせて「別れの掛け合い」を行います。
幕が取り払われたお笠の下段で、お互いのお囃子が夜遅くまで鳴り響きます。