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神島

神島(かしま)

神島(かしま)は、「おやま」と「こやま」の2島からなる3haの小島です。島をおおっている照葉樹林に神が住むと信じられ、古くから神の島として崇められてきました。

生物学上、貴重とされる珍しい植物が繁茂していたことから、世界的に有名な博物学者「南方熊楠」も生物の宝庫としてこよなく愛し、また、国の天然記念物にも指定されました。
1929年には昭和天皇が神島にお越しになり、南方熊楠が、島を案内し、粘菌や海中生物について標本を見せながら説明をしました。
その後、天皇は「雨にけぶる神島を見て、紀伊の国の生みし南方熊楠を思ふ」という歌を詠まれました。昭和天皇が詠まれた歌の中で個人名が出てくる歌は、大変少ないということですから、いかに神島と南方熊楠のことが印象に残ったかが伺えます。

※森林保全のため上陸禁止です。

所在地マップ