南方熊楠（1867.5.18～1941.12.29）は、博物学、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、同時に植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類の日本における初期の代表的な研究者です。熊楠は和歌山城下に生まれ、大学予備門（現東京大学）退学後、1887年から1900年にかけて米英に遊学しました。帰国後、那智での滞在を終えた1904年から田辺に定住し、人生の半分、37年間を田辺で過ごしています。最晩年の25年間を過ごし、研究の場とした邸宅（南方熊楠邸：登録有形文化財）は研究用具等の遺品とともに一般公開され、当時の熊楠の息づかいを体感することができます。南方熊楠顕彰館は、南方熊楠邸の隣に建設され、熊楠が遺した蔵書・資料等を恒久的に保存するとともに広く公開し、熊楠に関する研究を推進、情報発信しています。展示会や講演会等のイベントのほか、2019年3月には常設展示をリニューアルし、「見て、さわって、学べる」、より親しみやすい展示内容へと刷新しました。ぜひお越しください。
住所
〒646-0035 和歌山県田辺市中屋敷町36
アクセス
南紀田辺ICより車で約5分
JR紀伊田辺駅より徒歩で約10分
駐車場
12台
営業時間
10：00～17：00（入館時間は、16：30まで）
定休日
月曜日、祝祭日の翌日（その日が土・日、休日にあたる場合を除く）
12月28日～1月4日
その他、臨時開館、休館有り（HPでご確認ください）
電話番号
0739-26-9909